2005年4月17日 宮古島トライアスロン大会

参加者は、鬼塚、三浦、岡部、高橋豊、宗田
今年は、東村山トライアスロンのメンバーが5人も参加し、完走しました。



参加者の完走記
<高橋 豊さん>
 全日本トライアスロン宮古島大会に出場しました。佐渡のミドルに次ぎ、初めてのロング挑戦です。初めての申し込みでいきなり抽選に当たってしまいました。何度も申し込んでやっと当たる人もいるのに、ラッキーと言おうか、なんと言おうか...。東村山トライからは鬼塚さん、三浦さん、宗田さん、岡部さんが一緒に出場しました。宮古常連の小室さんは、エントリーしたものの体調不良でキャンセルでした。小室さんの分まで楽しんで頑張るぞ!そんな思いを秘め、14日木曜日、羽田から那覇経由で宮古へ飛びました。余裕の日程で現地入りしたため、車でコースを下見したり、バイクで走ったり、ビーチで泳いだり、お土産を買ったり、大会前に充分宮古を楽しむことが出来ました。特に大会前日、スイム会場で、泳ぎながら魚にエサをあげたのは最高でした。金曜日、土曜日と天気は晴れ、翌日の大会に向けて気分も盛り上がります。しかし何と言っても初ロング。苦手なスイム3km泳ぎきれるのか?最後のフルマラソンで脚は残っているのか?不安と期待が入り混じり、前日の夜は余り寝られず朝を迎えました。
 いよいよ大会当日、翌日とうって変わって朝からドンヨリとした曇り空、今にも雨が落ちてきそう。スイムでの不安と混じり、気分がだんだん下がっていくのが分かる。受付を済ませたころにポツリポツリ、ついにはドシャ降り、何てこったい。気分は最低調。でもスタート時間が近づくにつれて小降りになる。気持ちを奮わせてスタート位置に向かう。鬼塚さん、岡部さん、自分のスイム苦手三人組みで健闘を誓い合う。「ゆっくり後ろから行けば大丈夫!」、気持ちを落ち着かせる。午前7時30分、号砲と共にいよいよ宮古トライアスロンがスタートした。制限時間内に無事フィニッシュまでたどり着けるか。長い長い1日の始まりだ。最後尾に近い位置からゆっくり海に入って泳ぎ始める。最初はマイペースを心がけ、近くの選手とぶつからないようにコース取りに気を付ける。海は綺麗で最初のあたりは海底にいるダイバーが良く見えた。最後の1000m位は波も高めで泳ぎにくかったが、海底では珊瑚の間に青い小さな魚が泳いでいるのが見えたりして、佐渡の2000mよりもむしろ楽に泳ぐことができた。また、佐渡の時は最後の方で腕や肩が疲れて手が前に出なくなったが、今度は最後までしっかり手を前に出してプルすることができた。大塚コーチの教えが成果として現れたかな。感謝、感謝!海から上がって時計を見ると1時間17分!おお、目標より20分も早い!でも他の選手から比べるとやっぱり遅い。
 それでも気を良くしてトランジッションへ、慌てずウエアを着替えていざ得意のバイクスタート。バイクの目標は取りあえず5時間15分に設定。佐渡で300人抜きをやったから、ここでは600人は抜けるかな。などと考えながら、でも島を1週半する155kmの長丁場、最初は押さえ気味にペダルを回す。それでも前にスイムを終えた選手達を順調にパス。20km辺りだったか、最初に宗田さんに追い着いた。声をかけるといつもの宗田さんスマイルで応えてくれた。調子良さそう。池間島で鬼塚さんをパス。その後、1週目の後半東平安名崎手前で岡部さんに追いつく。でもその後岡部さんとは抜いたり抜かれたりを繰り返す。至る所で島の人特に子供たちが声援を送ってくれる。ワイドー、ワイドー、その度に元気を貰える気がする。橋を渡る所が何箇所かあり、そこはさすがに景色が良いが、何しろ風も強い。徐々に脚に疲れが溜まる。バイクスタート地点を通り過ぎ2週目に突入。平良港沿いの一寸した上りが結構キツイ。1週目はアウターで上ったのに、2週目はインナーに落とす。100km地点を3時間以内で通過、ペースは順調、5時間そこそこでバイクを終えられるかな〜などと考える。ところが、110km付近でいきなり右大腿の内側に痙攣が起こる。余りの激しい痛みに思わずバイクを降りる。暫くマッサージをして脚が動くようになったので走り始める。しかしまた痙攣を起こす、しかも両脚。。止まってマッサージしては少し走る。この繰り返しで残り45kmにどのくらい費やしたろう。止まっている間に、今まで抜いた選手達にバンバン抜かれる。最悪!とんでもない屈辱感。何度目に止まったときだろう。マッサージをしていてふと気が付くと、宮古テレビのカメラが自分を撮っているではないか。ちょ〜恥ずかしい。マッサージもそこそこにバイクに飛び乗る。カメラマンが「ガンバレー」と声をかけてくれた。それでも引き攣る筋肉をかばいながら、ペースを目いっぱい落として何とかバイクフィニッシュまでこぎつけた。時計を見ると6時間ちょっと、目標を1時間もオーバー。でも制限時間まではまだ6時間弱ある。何とか制限時間には間に合うか。
 バイクで攣った筋肉がランで攣らないことを祈りつつ、ゆっくり着替えてからランスタート。最初は応援が多いので飛ばし過ぎないようにという吉岡さんのアドバイスを思い出し、キロ6分ちょいのペースで入る。スタート直後から後ろについてくる選手がいた。その選手の足音のリズムが、自分の走るリズムとぴったり合ってとても走り易く、折り返しまではイーブンペースで走ることができた。バイクで攣った筋肉もランでは使わない筋肉だったらしく、余り気にならない。エイドの度に立ち止まって、レモンをかじって塩を舐める。10km毎にパワージェルを水と一緒に流し込む。至る所で沿道の応援がありがたい。ところどころで子供たちがハイタッチを求めてくる。そんな触れ合いがとても楽しい。往路で岡部さん、鬼塚さん、三浦さんと続けて擦れ違う。三浦さんは立ち止まって写真を撮ってくれた。折り返しを過ぎてさすがにペースが落ちてきた。キロ7分代。後ろについている選手も同じくらいキツイらしい。自分のペースが落ちても抜いていく気配がない。25キロ付近で強烈な上り坂、何とか歩かずに走り続ける。30km、35km、次のエイドまで歩かずに行こうと思いとにかく足を前に出す。幸い35km過ぎても脚が止まることは無く、キロ7分ちょいのペースを維持。沿道の声援が「お帰りなさい」に変わってきた。「もう少し、あと5km!」エイドのボランティアも一生懸命応援してくれる。遠くからフィニッシュ地点のアナウンスが聞こえる、偶然にも鬼塚さんフィニッシュのアナウンスが聞こえてきた。最後の力を振り絞る。もう辺りは真っ暗、街中に入ると沿道の声援がいっそう激しくなる。歯を食いしばってペースを上げる。もう少し、あと1km。ついにフィニッシュ地点の陸上競技場が見えてきた。やった。競技場入り口に応援の人が列を作って出迎えてくれた。眩いばかりのライトに照らされ、競技場を半周、皆が声援を送ってくれる。思わず涙が溢れてくる。両手を高々と挙げてフィニッシュ!ついにやった!アイアンマンになった!長かった、でも最高の達成感。これがあるからトライアスロンは止められない。次の目標は佐渡Aタイプ。更なる感動が待っていてくれるだろう。
 一緒に参加した鬼塚さん、三浦さん、宗田さん、岡部さんに心から感謝します。フィニッシュ後、気分が悪く動けなくなった自分を助けてくださいました。彼らと一緒でなかったら完走は難しかったでしょう。そして何より長時間応援してくれたボランティアの皆さん、宮古島の皆さんに感謝、感謝です。今回得意のバイクが大ブレーキになるという宿題を貰いました。その宿題を果たすため、いつかもう一度宮古へ行きます。

<岡部 弘善さん>
 気温は佐渡と同じような感じでした、スイムは海底が見えますので安心して泳げました。バイクコースは適度なアップダウンで走って楽しいコースです。しかし今年の宮古は特に風が強かったとの事です。ランは佐渡と同じ感じですがバイクでのダメージが宮古の方が少ない分、楽に感じました。結果、佐渡の方がチョットきついかな!でも暖かい応援はどちらも同じです。心が熱くなります、やっぱりロングは感動のステージですよ、ネッ!松澤さん!今年の佐渡で我が東村山から何人のアイアンマンが誕生するか楽しみですね、ネッ!松澤さん!



大会二日前、受付会場の平良市総合体育館で

大会二日前、スタート地点付近、岡いずみさんチームの方々と

ワイドパーティーで、宮塚さんと岡部さん

フィニッシュ地点、鬼塚さん。さすがベテラン余裕の表情

フィニッシュ地点、東村山最速岡部さん

フィニッシュ地点、高橋。この後動けなくなりました

フィニッシュ地点、三浦さん。佐渡の経験が生きましたね

フィニッシュ地点、宗田さん。余裕の笑顔

フィニッシュ地点、全員で記念撮影。祝全員完走!

大会翌日、表彰式会場で

大海翌日、表彰式会場で、総合優勝の松丸選手と一緒に